ウォークスルークローゼットをご存知ですか。
似たような言葉でウォークインクローゼットがありますが、こちらは有名ですよね。
どちらも人が入れるタイプの収納スペースですが、機能は少し違います。
今回は、悩む方も多い窓をつけるかどうかといった問題も交えながら、ウォークスルークローゼットについて解説していきます。
□ウォークスルークローゼットとは何か
ウォークスルークローゼットとは、人が通り抜けられる形状をしたクローゼットのことです。
出入り口が2つあり、それぞれが別の部屋に通じているのです。
扉がない場合が多く、動きやすさや回遊性の向上が図られています。
*ウォークインクローゼットとの違い
両者の決定的な違いは、クローゼットそのものが部屋であるかどうかです。
ウォークインクローゼットが収納専門の小部屋であるのに対して、ウォークスルークローゼットは廊下にクローゼットが付いたような形になっています。
住まいの敷地は狭いけれど、人が入れるタイプの収納スペースが欲しいという方には、うってつけです。
収納スペースの中が行き止まりにならないので、動線上の少しスペースを広げるだけでできてしまいます。
動線と収納を同時に確保できるという点で、非常に優れたクローゼットなのです。
□ウォークスルークローゼットに窓は必要なのか
ウォークスルークローゼットには窓が必要だ、という意見をよく見かけます。
というのも、内部には湿気がこもりやすいという問題があるからです。
内部に常に湿気がこもると、カビや臭いの原因になってしまいます。
そのため、窓を設置して換気がしやすい環境を作る、といった対策が有効なのです。
しかしながら、窓を作ると差し込んだ日光で服が日焼けしてしまうという別の問題も発生します。
大切なのは湿気の管理であるため、生乾きの衣類をしまわない、リノベーションの際には、湿気の影響が大きい洗面所や浴室の近くに作らない、などの配慮が必要です。
その上で、除湿剤を用いるなどすれば、必ずしも窓は必要ではありません。
窓の設置を考える際には、日焼け対策と湿気対策の2つがポイントとなります。
□まとめ
今回は、ウォークスルークローゼットについてご紹介しました。
収納スペースと移動スペースを兼ね備えたウォークスルークローゼットは、上手に配置すれば、通常のクローゼットより便利に使えるはずです。
これから、新築の間取りをお考えの方は、取り入れてみてはいかがでしょうか。