新築を建てる際、屋根のこだわりが強い方はなかなかいらっしゃいませんが、通りからその家を見た時、屋根のデザインが外観の印象に与える影響は大きいものです。
そんな屋根の中でも、招き屋根という型をご存知でしょうか。
今回は、招き屋根とは何か、またそのメリットをご紹介します。
□招き屋根の外観の特徴とメリット
家の屋根にはさまざまな形状がありますが、そのうちの1つが招き屋根であり、特に平屋との相性が良い屋根です。
平屋は1階しかないため、平らな屋根を用いると縦の空間がどうしても狭く感じてしまいます。
一方で招き屋根を用いると、屋根裏としてのスペースが広がり、そこを2階のように使えるのです。
また、2階建ての家に招き屋根を採用しても、屋根裏としてのスペースが広がるため、ロフトを設置して、スペースを有効に使う方が多いです。
ロフトに窓を設ければ、照明をつけずとも自然光が入り、明るい空間になります。
招き屋根のメリットは内側だけにとどまりません。
屋根が段違いなので強い風に耐えられる他、雨や雪の流れる方向を分散させることで屋根への負担を減らします。
通気性、断熱性にも優れ、夏は涼しく冬は暖かい住宅の実現が可能です。
入り組んだ形状のため、独自性が高い外観が期待できるのも魅力の1つです。
□平屋の屋根選びのポイント
平屋は2階部分がないため、屋根の高さに自由度があります。
屋根の高さや傾斜角度によって、外観も屋根としての役割も変わります。
屋根の傾斜を大きくすると棟高も高くなり、小屋裏の空間が広がるため、断熱効果を生みやすくなります。
また、傾斜が大きいと雨水や雪を流しやすいというメリットもあります。
屋根が高いと窓を高い位置につけられるというメリットもあります。
周囲を2階以上の建物に囲まれている平屋は、日当たりと風通しを確保しにくいという悩みがよくありますが、高い位置に窓を設けることで、その問題を解決できます。
高い窓からは陽射しが入り込みやすくなりますし、1階の窓から入った風が高い位置の窓から逃げていくという、風の通り道を生み出せるのです。
このような点から見ても、傾斜が比較的大きく、屋根を高く演出できる招き屋根は、平屋向けだと言えるでしょう。
□まとめ
今回は、招き屋根と、平家との相性の良さについてご紹介しました。
平屋は、屋根に高さを持たせることで、外観にも機能的にも良さを持たせられます。
中でも、招き屋根は、入り組んだ形と大きい傾斜から平屋との相性が抜群です。
新築で平屋をお考えの方は、ぜひ招き屋根にしてみてはいかがでしょうか。