皆さんは「無垢材」という木材をご存知でしょうか。
床材やテーブルなどでよく使用されている無垢材ですが、どのようなものかよくわからないという方も多くいらっしゃるでしょう。
今回は、無垢材とは何かをメリットとデメリットを踏まえて解説し、無垢材でできた床のお手入れ方法をご紹介します。
無垢材を新築に導入しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
□無垢材とは
無垢材とは、1本の丸太から必要な形を削り出した板や角材のことを指します。
合板と呼ばれるものは、無垢材とは反対で木をスライスして、目的とする形になるようにくっつけたものです。
無垢材は1本の丸太をスライスして形を作っていくので、合板よりも贅沢に気を遣っている素材といえます。
無垢材のメリットは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、木本来の質感が残り、落ち着きや温もりのある肌触りを感じられることです。
自然が好きな方にとてもおすすめです。
2つ目は、接着剤を使用しないため、化学物質に敏感な方にも安心して選択できる素材ということです。
アレルギーや体質的に化学物質を控えたいという方は、長く住み続ける住宅にはできるだけ化学物質を使用したくないですよね。
3つ目は、調湿作用があることです。
湿気の多いときには水分を吸い取り、少ないときには排出するという木本来の役割を発揮します。
ただ、無垢材にもデメリットは存在します。
メリットとして「調湿作用」があることを挙げましたが、これはデメリットにもなり得ます。
調湿作用によって水分の吸収と排出を繰り返すことで、膨張と圧縮が起こり、反りやひび割れが生じる場合があるからです。
また、汚れがや傷がつきやすいという点もデメリットとして挙げられます。
□無垢材でできた床のお手入れ方法
無垢材で作られた床を「無垢フローリング」と言います。
この無垢フローリングは大きく2つに分類され、その分類によってお手入れ方法が異なります。
まずは、ウレタン塗料・UV塗料を用いた無垢フローリングです。
ウレタン塗料・UV塗料を使用することで、汚れやシミ、傷みに対しての耐性が向上します。
無垢材の弱点を補っているので、掃除機で軽く掃除するだけでお手入れは完了します。
次に、自然塗装・オイル塗装の無垢フローリングです。
自然のオイルを用いた塗料で、1つ目のフローリングよりも自然に近く、傷みや汚れへの耐性はあまりありません。
そのため、通常の掃除機に加えて、自然塗装の専用ワックスやオイルでメンテナンスが必要です。
□まとめ
今回は、無垢材と無垢フローリングのお手入れ方法をご紹介しました。
無垢材は、日本の伝統的な自然本来の雰囲気を創出するのにとても優れています。
素材本来の特性を知り、大切に使用していただくことで、住宅への愛着が湧いてくると思います。
住宅の素材や無垢材についてお悩みのある方は、お気軽に当社までご相談ください。